5巻はここまで
リミット6巻(完結)・・・結末
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日向の腕をつかみ、落ちるのを何とか阻止した今野でしたが、
今野の力では、引き上げることができません。
日向を支える今野に限界がきて、落ちる…と思った瞬間
盛重が今野の身体を抱いて手助けをしました。
そして、盛重は日向の襟首をつかみながら
盛重「お前一人だけ悪人ぶってんじゃねぇ!」
盛重「死んでるヒマがあったら神矢を助けなさいよ」
と、怒鳴りながら、引っぱり上げました。
盛重の力はスゴイです。
盛重はポッチャリ体型、ドラマでは普通体型ですよね
この部分、どうするのでしょうか
まあ、太っている=力が強いというわけではないですが…
今野がみんなに向かって言った言葉
あたしたちは たぶんそんなに強くなくて
そんな自分を守りたくて 道に迷って 間違って
だけでやり直すことだって 生きてれば 何度でも
それにしても、今野は変わりましたね。
最初は、ちょっと嫌な奴だったのですが
そして、空にはヘリコプター
ヘリは吊り橋の向こう側に着陸したようです。
問題は、吊り橋まで結構距離があること。
「行こう みんなで吊り橋を目指そう!」と今野
しかし、盛重一人だけ反対します。
「私は帰らない!」
盛重の告白
いつも暴力をふるう父親、そして翌日には
何事もなかったように何かを買ってくる
そして、謝りもしない。
そういえば、盛重の体に傷があることに神矢は
ずっと前から気づいていましたね。
虐待かもしれないと
今野「家に帰りたくないことも、親を憎んでることも
苦しいことも・・・全部、その気持ちを伝えることは
盛重にしかできないんだよ」
今野「あんたの想いを伝えよう、今私にしてくれたみたいに」
今野の言葉に、やっと盛重の心が開きました。
吊り橋にたどり着いた、4人(今野、神矢、盛重、日向)
でしたが、ボロボロで『これ渡れないでしょ』という代物
しかし、日向は「俺が行くよ、みんなここで待ってて」と
足を踏み出します。
「私も行くわ、あいつ一人じゃ頼りないでしょ
もう、男なんて怖がってらんないわ」と盛重。
怪我をしている神矢と今野は待つことに。
神矢は傷が痛むようです。
急に熱も上がってきて、傷口に十分消毒できなかったため
感染症がおきているかもしれません。
「ごめんなさい、私はもう帰れないかもしれない
救助が来るまでもつかどうか・・・」と神矢
そして、自分を残して橋を渡るよう言います。
しかし、今野がとった行動は・・・
かろうじて渡れる橋の足場を壊すこと
「無理だよ神矢 これでもう渡れない
一緒にいるしかないね」と今野。
神矢「どうかしてるわ、この状況で進路を自分で断つなんて」
今野「それでも私は神矢のしばにいたい」
神矢「あなた あなたバカだわ」
今野「・・・うん でも神矢もバカじゃん」
自分を置いていけと言った神矢と、橋を壊して
神矢と一緒に残ることを選んだ今野。
6巻の名シーンの一つですね。
いつも冷静で、どこか人を見下していた神矢が
本当の友達の意味が分かった瞬間でした。
そして、ヘリによって救出
ニュース映像
『山中で行方不明になっていた・・・生徒数名が
事故から5日ぶりに救出され病院に搬送されました』
病院のベッド、家族(父親・母親・姉)に見守られて
2日ぶりに目覚める今野。
最初に今野が発した言葉が「神矢、神矢は?」でした。
そして今野の姉によって語られたのは、昨日まで神矢は
集中治療室にいたけど、今の状態は安定していること
「みんな無事よ。救助隊の人たちも奇跡だと言ってたわ」
「5人も生きているなんてすごいって」
5人?
今野と、神矢と盛重と日向・・・
そうです。
崖から転落したハルこと市ノ瀬も生きていたのです。
市ノ瀬の病室を訪れる今野
崖から転落して負傷して、足も動かなくて
何度も意識が飛びかけた一ノ瀬でしたが
『生きたいという強い意志』そしてもう一度今野に会って
「自分は人を殺していない」と「今野なら信じてくれる」と
いう気持ちで、たった一人で救助を待っていたのです。
そして、盛重も顔を出して泣きながら、市ノ瀬に謝罪します。
市ノ瀬が崖から落ちたのは自分の責任だと言う盛重に
市ノ瀬は「違うよ あたしは自分の弱さに負けただけ」
病院2階のミーティングルーム 日向と刑事
ことの成行き、薄井が亡くなった状況などを
刑事に話す日向。
焦って背中に鎌をくくりつけ、今野に会ったとき
なぜ、日向は全てを今野に話さなかったのか
それは、日向が今野を好きだったから(水泳部の頃から)
話せなかったということのようです。
事故から2ヶ月後
神矢の家
「ねーちゃん」と神矢の服を引っ張る妹
妹「おともだち?」
玄関には、神矢を訪ねてきた、今野、市ノ瀬、盛重の姿が
「いつかみんなでお墓参りに行こうね
薄井さんや、みんなのお墓参り・・・
すぐじゃなくていいい・・・何年先でも
そのときは、みんなで5人で会えるといいね」
警察署 刑事と日向
薄井の件は、おそらく正当防衛が認められるだろう
しかし、他の一連の件については、もしかしたら
殺人罪の罪に問われるかもしれない
日向「俺・・・たくさんの人を傷つけてしまったんです
友達や・・・大切な家族のことを・・・」
薄井が亡くなってしまったのは、不幸な事故でしたが
市ノ瀬が崖から落ちた発端は誰かに罪を着せようと
してしまった日向に責任があるし、神矢を鎌で刺したのは
普通の精神状態ではなく、故意にとはいえないかもしれませんが
刺してしまったことは、事実ですからね。
そして終幕
・・・あたしたちは、形も種類も違う魚で
別の流れの中を泳いでいた
決して交わることのない場所にいた
・・・でもみんな同じ海の中にいたのかもしれない
・・・うまく泳ぐ必要なんてない
忘れるために踏み出すんじゃない
だれかと 未来とつながるために
ただ精一杯前に進む
漫画『リミット』を読み終えて
人それぞれ、様々な感想があると思いますが
個人的には、かなり上質な漫画だと思いました。
サバイバルゲームという形をかりた人間関係を
濃密に描いた作品だと思いました。
市ノ瀬が生きていたのは、ナイス!でしたね。
市ノ瀬が亡くなっていたら、今野や盛重や日向は
なかなか立ち直れないでしょう。
男性は特に、少女漫画については食わず嫌いな人が
多いと思いますが、是非読んでみて欲しいです。