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第148回芥川賞は黒田夏子『abさんご』直木賞は朝井リョウ『何者』と

安部龍太郎『等伯』が受賞した。

 

毎回話題を提供してくれる芥川賞、直木賞ですが

今回も、史上最高齢で受賞された黒田さん

戦後最年少での受賞となった朝井さんと

やはりニュースなどでは、年齢的なものを大々的に伝えています。

 

ここでは朝井さんについて書いてみたいと思います。

朝井さんといえば、もうすでに売れっ子の作家ですよね。

現在は就職されていて営業マンとのことですが

サラリーマンと作家の二足の草鞋はこれから

どんどん大変になってくるでしょうね

朝井さんの就職先


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大手映画会社との事です。

 『東映』という情報が多いようですが・・・というか

映画関係者の話しとして『東映』って伝わってますが

どうなんでしょうね

ある雑誌編集者の人が、映画の公開に合わせて朝井さんに

インタビューを申し込んだとの事ですが

映画がらみはNGと言われたそうですし

映画公開初日の舞台挨拶でも客席にいたのに舞台に上がらなかった

理由として『桐島、部活やめるってよ』の配給会社との問題だと

言われているようです。

『桐島、部活やめるってよ』の配給はショウゲート

朝井さんの就職先が『東映』であれば、競合会社ですからね

 

朝井さんは大学生だった2009年にデビュー作『桐島、部活やめるってよ』で

小説すばる新人賞を受賞しました。

この賞でも直木賞と同じく初の平成生まれの受賞者でした。

『桐島、部活やめるってよ』は、漫画化、映画化とトントン拍子

でヒットしたわけですが

ネットなどでは「すぐに消えるよ」など、中傷されて

朝井さんは「学生時代に5冊本を出す」と目標を立てて

みごと達成しました。

やはり中傷に対する反発だったのでしょうね。

この「すぐに消えるよ」とか書いた人は、たぶん朝井さんの

作品を読みもせずに中傷したんでしょうね

『桐島、部活やめるってよ』を読んだあと、この人は売れると思いましたし

特に若い人や女性を中心に人気作家になるだろうなと思いましたよ。

 

kirisima

『桐島、部活やめるってよ』

『チア男子!!』

『星やどりの声』

『もういちど生まれる』

『少女は卒業しない』

『星やどりの声』

『何者』

以上が朝井さんの現時点での全作品ですが

ネタバレしないように、簡単に一言だけ感想を書きます。

『チア男子』

とにかく青春です。

技が文章だけだと少し分かりづらいのでドラマ化、映画化を希望します

すでに漫画化されているみたいですね。

tia

『もういちど生まれる』

この作品は前回直木賞の候補作でした。

短編集、オムニバスです。

サラッと読めるし、若い人はかなり共感できると思います。

ちょっと切ないです・・・

 

『少女は卒業しない』

女子高校生が主人公の短編集です。

「朝井さんて女の人?」って思うかもしれません^^

個人的には、比喩が少し甘ったるく感じましたが

秀作だと思います。

『桐島、部活やめるってよ』は映画化されてるので

感想は省略します。

今回、直木賞を受賞した『何者』と『星やどりの声』は

近々読みたいと思っています。

 

朝井さんは考えた末に就職されたのでしょうが

個人的には作家一本でやっていって欲しいです。

『何者』は、仕事に行く前と、帰ってきてから

つまりは勤務外の時間で執筆されたとのことですが

体調とか大丈夫なんでしょうかね

若いから大丈夫なんですかね

 

直木賞受賞おめでとうございました!