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2016年1月にアニメ化、そして映画化
「マンガ大賞2015」第4位、2年連続ランクイン
「このマンガがすごい2015」オトコ編2年連続ランクイン
など、今話題の「僕だけがいない街」
今回は、最新刊6巻のネタバレを書きます。
5巻の最後は
悟「あ…飴とろうか」と言ってダッシュボードを開ける
入っていたのは“下剤”
八代(先生)「飴入ってないんだ だって…これ僕の車じゃないんだ」
不気味な笑顔?の八代と唖然という感じの悟・・・
ここで5巻終わりでした。
僕だけがいない街 6巻 ネタバレ
#31 敗北 1988.03
6巻は、新たな展開というか・・・「おぉ~」というw
まさかの展開になって行くのですが、冒頭で犯人が判明。
多くの人が予想していたように『八代学(先生)』でした。
※登場人物たちのセリフ、丸写しです。
これが一番伝わると思ったので。
車の中は悟と八代の2人っきり。
八代は、これまでの経緯を悟に語り始めます。
さっき「誘拐犯が居る設定」って言ってたけど
君は「誘拐犯が居ると確信」して行動している。
信じられなかった…いや 信じたくなかったんだ
僕の思考を先読みするような存在を
二度計画を阻止されたことで(加代と中西彩)
これは偶然じゃないんじゃないかという疑念を持った八代は
美里にアイスホッケーの観戦を勧め、その情報を加代に伝える。
体育館に現れた悟を見て八代の疑念は確信に変わる。
「嘘だ」「嘘だ」「嘘だ」これは悟の心の声。
八代の話しは、まだまだ続いています。
「馬鹿だば俺」これも悟の心の声。
物置から雛月を人知れず連れ出せたのは、雛月がおとなしく
従うほどの顔見知りだったから・・・
あいつ(真犯人)はヒロミが男子だと知っていた。
自分を警察の容疑者から外す為だけに殺した。
その後あいつ(真犯人)にとって不都合が生じた。
(ユウキさんがヒロミを男子だと知っていたとか)
だから、ユウキさん(白鳥潤)の部屋に同性愛関連の本を置いた。
中西彩の誘拐を実行する日、悟は塾から彩を尾行していた。
そのとき、買い物を済ませスーパーから出てきた
佐知子(悟の母)と遭遇。
八代は2人に声をかけ、車で送って行く。(5巻参照)
しかし再上演(リバイバル)前の世界では、この日が佐知子のXデーだった。
八代が彩を車に誘い込むところを佐知子は目撃する。
その時の顔(目)を思い出した佐知子は、スーパーの駐車場で(2006年)
誘拐を未然に防いだ。(1巻参照)
車を止める八代。
「悟。ゲームオーバーだよ。 君も僕も
悟。僕は未だに信じられない。小学生でありながら
この僕の計画をことごとく先回りして潰したんだ。
正直 シビれたよ。・・・君はまるで未来でも見てきたかのようだ」
車から降りて車の後ろに回り後部ドアを開け
バスケットボールを取り出す八代。
「これから僕のすることは、僕の計画を邪魔した君に対する
復讐なんかじゃない。 君には本気で敵意を抱いているからね
僕の欲望が満たされなかった事の代償行為だと思って欲しい」
「悟 君が手にするのは、この街の平和だ 君が望んだ事そのものだろう?」
「冗談じゃねえぞ!八代!お前の破滅をこの目で見るまで 死んでたまるか!」
シートベルトを外そうとする悟だが、外れない・・・
八代はバスケットボールでアクセルを踏んだ状態に
走り出す車。
悟を助手席に乗せたまま、車は水面が凍った川に落ちる。
川に落ちる車を見ながら八代は
「僕はこの街を去る事にしたんだよ
それで二人ともハッピーエンドさ そうだろう?悟」
川に落ちて行く車に背を向け、歩き出す八代。
水中、車の中、悟。
「ヤバい 冷たい 抜けない 冷たい
ヤバい あっという間に・・・体中の感覚が・・・
ヤバい 動けない」
悟の脳裏に浮かぶのは、幼い頃の母との思い出。
お祭り、水族館、山でのハイキング。
雛月(加代)やケンヤ達、クラスメイトとの思い出。
そして、アイリ・・・
暗闇に飲み込まれる。全て・・・。
#32 蜘蛛の糸 1971.10~1987.04
八代はなぜ、誘拐犯、殺人者になったのか…
2歳上の兄は幼い頃から暴力的で、僕(八代学)は
常に学年トップの成績だった。
両親の兄への干渉は減っていき、兄の暴力は僕に向けられるようになった。
親に必要とされなくなった兄には心に空いた穴を埋めるた為の
代償行為が必要なのだと子供心にも理解していた。
兄の代償行為は、僕への日常的な暴力から、1~2か月に1度くらいの
女児に対する性的な悪戯にシフトしていった。
僕は上手く女児を誘い出す術をどんどん身に着けて行った。
狙うのはひとりぼっちで居る女児。
相手が興味を持つ話題で警戒心を解く。
常にリサーチし、複数のターゲットをストックしておく。
口止めや泣き止ます等のフォローも僕の役だった。
その頃、「蜘蛛の糸」という芥川龍之介の小説を読んだ。
ある日、クラスメイトの女子に相談される
女子「御子原君(八代=僕)困った事になっちゃった」
僕「だからハムスターは一匹ずつ飼育しろって言ったべ」
(雄と雌を一緒に飼育していたからハムスターが増えていた)
「心配するな僕がなんとかする」と言い、家に帰ると瓶に水を入れ
ハムスターを中に落とした。
3時間後、部屋に戻った僕は『その光景』に目を奪われた。
力尽きて浮いている他のハムスターの上を渡り歩いて生き延びている
一匹のハムスターがいた。
僕はそいつを「スパイス」と名付け飼育することにした。
中1のある日。
その日も兄に見張りをするように命じられた。
しかし、どうせ誰も来ないだろうとその場を離れた。
だが、戻ってみると物置の前で母親が近所の人と立ち話をしていた。
母の立ち話が終わり物置に入ると、うろたえる兄の姿があった。
兄の話によると、外で母親の話し声が聞こえたので女児に声を出されては
マズいと思い、咄嗟に手で口を塞いだという。
そして、女児は死んでしまった。
僕らはふたりがかりで女児の遺体を長持ちに入れ物置の隅に置いた。
「兄ちゃん ここじゃすぐに見つかるよ」
「問題ない ほんのちょびっとの間だけだ」
その頃から、人(兄)の頭から天に向かって伸びる糸(蜘蛛の糸)が
見えるようになる。
兄が自分に女児殺しの罪を着せようとしていると気付いたとき
屋外に出ても消えない蜘蛛の糸(兄の)が現実の物でない事を
知ったとき、僕は決断していた。
法医学の本を読み、手袋・ロープ・滑車を用意
そして、ふたりで下校した後、「兄ちゃん ちょっと来て 大変だ」
と言って、兄を物置におびき寄せた。
そして・・・・・・・・・
・・・・・・・・糸を切る。
第一発見者は母親だった。
それから警察が来て、救急車が来て
小学生女子児童殺害犯の兄は、罪の意識に苛まれ自殺。
警察は、法医学的見地から他殺の線は無しと断定。
兄の死後、両親はすぐに離婚。(御子原から八代に)
僕は母と一緒に、母方の祖父の家で暮らし、小学校教員を志し
道内の教育大学に進学。
大学3年生の時2週間の教育実習でこの街に戻って来た。
下宿先の近くで見かけた小2女児に興味を持った。
そして徹底的にリサーチ。
建設会社の物置に女児を呼び出し計画を実行しようとしたとき
外から声が…
「ねえちゃん アッコねえちゃん 遊ぼう アッコねえちゃん!」
それは悟の声。
悟は、八代の誘拐を偶然にも防いでいたのです。(4巻参照)
その3年後、僕には婚約者がいた。
彼女は、2歳上で病院に勤める心理カウンセラーだった。
大学では、臨床心理学と児童発達心理学を学んでいたらしい。
だが僕は気付いていた・・・兄が僕の中に居る事に。
ある日、食堂で彼女と食事をしているときに
テレビから流れたニュース
“先月22日から行方が判らなくなっていた・・・E市に住む
河井このはちゃん(8)が遺体で見つかった事件で、容疑者を逮捕したと
北海道警察が発表しました。 逮捕されたのは このはちゃんが通う
小学校の職員の…で”
数日後、彼女の住むマンションで、彼女は僕に禁断の質問をしてきた。
「ねえ学君 先月22日学君はどこに行っていたの?」
やはり頭の鋭い人間が近くに居ると危険だ。
彼女が、あの日の事で疑問に思ったのは、僕の車のガソリンの減り方
タイヤチェーンが切れていた事、札幌とE市の天候。
彼女「ねえ 答えて」
答えは決まっていた。
糸を切る・・・
彼女は自宅マンションから転落死。
警察は、ノイローゼによる自殺と断定。
シャワーを浴び、鏡の前に立つ八代。
自分の頭から伸びている糸が見える。・・・
そして八代の物語の舞台は、あの1988年へ・・・