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6巻のネタバレ・あらすじ
僕だけがいない街 ネタバレ(6巻)①

僕だけがいない街 ネタバレ(6巻)②

僕だけがいない街 ネタバレ(6巻)③

僕だけがいない街 第7巻 ネタバレ・あらすじ 1

39話 愛梨 2005.08

アイリは僕にとって どういう女性だったんだろう?

確かめたい…いや「もう一度 感じたい」

あの瞬間 僕の心に湧いた感覚を

・・・
それを確かめる為に、アイリに会う為に
外出許可を取ろうとする。

主治医・北村「正直 松葉杖はまだ早いと思うんだ
しかも外出したいってんだろ?」

悟「・・・どうしても自分で歩きたいんです」

ある話をする北村

ある陸上競技者が怪我で入院していた。
全治6か月の怪我だった。
彼は4か月後に大会を控えていた。
2か月程は歩行が禁止、その後4か月のリハビリで
通常歩行が可能という診断だったが
「間に合わせる」そう言って彼は、驚くべきスピードで回復し
大会出場という目標を果たした。

北村「医者が苦労して分析した予測・計画を台無しにしてくれる
やっかいなモノがある 人の意志だ」
「だから…悟君 君が大丈夫だって言うなら大丈夫なんだろう
夕食時には戻りたまえ」そう言って
北村は外出許可を与えた。

松葉杖をついて、一人で街を歩く悟。

横断歩道で信号待ちをしている時
突然、ある記憶が甦る。

信号待ちをしている小学生の男の子…
暴走するトラックを止めようとして
事故に遭う・・・

甦ってくる記憶。

夢があるんだ。
自分で稼いだお金で やりたい事があるんだ。

・・・「言葉」ってさ 口に出して行っているうちに
本当になる気がする。

甦ってくるアイリの言葉

どんどん記憶が蘇る

解体工事現場 廃ビル リバイバル
落下する男の子。
それを助けるアイリと悟。

「悟さんが あのお母さんを殺すなんてありえない!」

あの時 君だけが 僕を信じてくれた。

そして僕も…君を信じたんだ。
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(この扉の意味は8巻で判明)

アイリの姿を見つけた悟。

会えた アイリ もう一度感じる事が出来たよ…

懐かしくて 温かくて とても大切な時間だった。

そして…思い出したよ

君がとても大切な女性だった事を…

甦る記憶 アイリとの思い出。

リバイバルした小学5年生の時の記憶。

アイリとは会わずに立ち去る悟。
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悟とケンヤの携帯での会話…
「うん…じゃあまた」
(何を話したのかは8巻で判明)

澤田「悟君の方はどうだった?小林少年」

ケンヤ「まだ…記憶のフタは開かないようですね…」

病院 廊下のポスターに目を止める久美

『さざんかの集い』
BBQと花火大会 リハビリがんばっているあなたと
小学生の交流会。

40話 待ち焦がれた未来 2005.08

1986年9月北海道C市で小学4年女児が
殺害されるという事件があった。

犯行は父親とふたりで暮らしていた自宅。
死因は練炭による一酸化炭素中毒。
女児の遺体から睡眠導入剤が検出された。

同月 容疑者として連行されたのは女子の実父。
逮捕後も容疑を一貫して否認。

担当弁護士 小林貴也は容疑者の人柄を信じ
状況証拠(は圧倒的に容疑者不利)だけで
物的証拠が無い事を根拠に無罪を主張。

しかし1987年7月一審で懲役12年の判決。
その後 控訴棄却 上告棄却
1988年11月刑が確定した。

1996年12月「容疑者」である娘の父親 仮出所。

2001年9月 「時効成立」

俺が澤田さんに出会ったのは このC市の事件の
時効が成立した まさにその日だった。
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時効の日 俺は悔しくて泣いた。けれど同じく
C市の事件を追っていた澤田さんにとって時効は
何度も経験した苦い思いだった。

澤田の事務所

ケンヤと澤田

澤田「北海道で起こった「真犯人」の事件は
とっくに全て時効…時効が成立していないのは
2001年6月に千葉県で起こった一件だけだ」
「だがこの件は他と少し毛色が違っている」

ケンヤ「逮捕者が出てないですからね…
真犯人が準備した犯人に警察が辿り着かなかったか…
そんなミスは真犯人に限って考えにくいですね…」

悟の病室

「どうかな?これ ナースステーションで
もらって来ちゃった」『さざんかの集い』のポスターを
佐知子に見せる久美。

久美のお母さんと担当医には自分が許可を取ると言う佐知子

佐知子「万事オッケー 久美ちゃん 悟
みんなで山茶花池(さざんかの集い)行くべ」

乗り気でなかった悟だったが
ポスターを見て ある事に気づく
(ある事については8巻で判明)

「お取り込み中だった?」病室に姿を現したのはケンヤ
「ちょっと悟 お借りします」と悟を連れ出す。

病院の庭 木陰

「行くのか悟?これ…」とポスターを見ながら

「悟…お前は有名人だ 15年間眠って目覚めた奇跡の男だ
それは日本中知れ渡っている 当然 真犯人だって知ってるハズだ」

悟「コソコソ逃げ隠れして暮らしていたら…
きっと悔いが残る」
「僕らは 勝ったり負けたりしながら真犯人と長い間戦って来た…」
「途中で投げ出したくないんだ」
「決着をつける為にも 真犯人を引っ張り出すくらいの覚悟でいい」
「いや…むしろ僕は真犯人が僕の前に現れる事を望んでいるのかも…」
「・・・ただし 真犯人の思い通りには絶対させない」

ケンヤ「・・・ それを聞いて安心したよ」

悟「次は…絶対に止めてやる」

ケンヤ「昔 悟が俺の前で口に出した言葉だ
そしてお前はその言葉通りに加代を救ったんだ」
「悟 お前のその思いはきっとそこ(決着)に辿り着くよ」

「“僕ら”の思いだよ ケンヤ」

「終わらせよう 僕らの手で」

病院内・経済企画委員会執務室

『経済企画委員長・西園 学』と書かれたデスクに座っている八代

八代の思い・心の声

僕の待ち焦がれた未来がようやく訪れる。

僕に歓喜と戦慄をもたらした「スパイス(ハツカネズミ)」は
出会って2年程経ったある日 冷たい骸になっていた。
強い喪失感に襲われたが涙は出なかった。

リスクも無く平穏に暮らす 今
この瞬間こそが僕にとっての「死」そのものだ。

元々自分が「生」への執着に乏しい事は気づいていた。
自分自身に対して そして他者に対しても

僕に刺激をもたらしてくれた「スパイス」は
僕に「生」という物を繋ぎとめていた存在だった。

「スパイスの存在を感じる事」に代わる「代償行為」が必要だ。
そして「それ」が何であるかの答えに僕は早くから辿り着いていた。

「僕の為にある他者の死」だ
及び その「死」に対し あるいは悲劇的な運命に対して抗う姿…

それが僕に「生」というものを実感させた。

だがそんな僕の前に自らの意志で飛び込んで来た者がいた。

他者の死に抗う者だ

悟 君が与えてくれた刺激を 僕は忘れる事が出来ない。

「君の存在」を感じた時の あの戦慄
その瞬間こそが 僕の「生」の始まりの時間だったんだ

死の淵から戻って来た君には 「スパイス」の時以上の
衝撃を感じたよ。

君は僕に「生」の喜びを与える者だ。

もう一度感じたいんだ あの瞬間を
歓喜と戦慄 見せてくれ 悟

「死」に抗う 君の姿を

『さざんかの集い』出発の日

病院の玄関前には、2台のバス。

悟と久美はバスに乗車。

佐知子はワゴン車に乗る。

「積みますよ…そのバッグも」と佐知子に声をかけたのは、八代。

ワゴン車の荷台に荷物を積み込む八代。
(実はこの時の事も…8巻で判明)

ワゴンを運転しているのは 八代。

この日が来た

あの素晴らしい瞬間を

もう一度

行こう 悟

「始まりの時間」へ

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