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前回 第6巻

僕だけがいない街 ネタバレ(6巻)①

僕だけがいない街 ネタバレ(6巻)②

だけがいない街 ネタバレ(6巻)③

36話 始まりの地点 2005.05

病院の庭。
少し距離をおいて向かい合う、悟と愛梨。

「お騒がせしました」頭を下げ、立ち去ろうとする愛梨。

何故だ・・・!?

僕はこの娘を知っている。

このまま帰すな。何か話しかけろ。

悟「頭下げるのはこっちだよ…ありがとう」

愛梨「あっちが悪いもん!訴えたりしないでしょ」

悟「手…大丈夫?」

愛梨「ちょっと痛い 思いっきり殴っちゃったから」
「目の前の事に全力で踏み込むのがモットーなんで」

悟「・・・それ 凄くいい言葉だ」

愛梨「カメラをあんな使い方する奴らは許せない!」
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訊くんだ。その夢の話のつづきを。

悟「どんな…夢?」

愛梨「写真撮りたいんだ 日本中とか世界中とか
カメラを持って旅したい」
なんだか ずっと聞きたかった答えを聞いたような気がした。

AIRI(アイリ)

アルバイトをしていたピザ屋…
愛梨の家(兄夫婦)から立ち上る煙…
トラック(引越しの日代)・・・
愛梨との自転車の二人乗り…

記憶の断片を(リバイバル前の)思い出しながら
突然倒れ込む悟。

悟の夢の中

・・・これは夢の中なんだろうか…?

とても…懐かしい感じがする…いや…。
待てよ…この後確かケンヤは他校の奴に
木刀で頭割られて…。

そうだよ。ヒロミがワセリンで止血したんだ。

ケンヤ「もう少しそっとやってくれよ 悟」

・・・え?

ヒロミじゃなくて…僕…?

・・・何故 僕なんだ?
ヒロミは…どこだ?・・・いない・・・どうして?
いないのは僕のハズじゃあ…。

いや…違う。

これは…僕の記憶だ…!

そう認識した途端
記憶が溢れ出て来た。

リバイバル前の小学生の時の記憶。

・・・そうだ

僕のこの記憶の中ではヒロミも雛月も
そして中西彩も死んでいる。

じゃあ僕に会いに来た あの二人は…?

ケンヤのファイルで読んだ通り・・・
僕が救ったんだ。

僕の中には二通りの記憶がある。
僕は同じ時間をくり返し生きた…?

記憶の断片をつなぎ合わせたい。

記憶をつなぐ鍵は何処だ?

記憶の断片を思い出す悟。
佐知子(母親)が刺されて死んでいるシーン…

病院のベッドの上、目を覚ます悟。

佐知子「おはよう悟 あんまりくり返させんな」

悟が意識を失っていたのは386日。

佐知子「今日は2005年5月11日だよ」

何だか少し判ってきた…。

車椅子を止めて、歩行器で歩く練習を始める悟。

僕には取り戻さなくてはならない記憶がある。

その記憶の始まりは 未来だ。

失敗した過去があってやり直して成功した現在がある。

この成功を完成させる為に「始まりの記憶」に辿り着くんだ…!

僕がくり返し生きた街。

殺人事件が起こらなかった街。

そして 僕だけがいなくなった街。

「僕だけがいない街の始まりは、きっとあの娘(AIRI)がいた時間だ」

アイリ アイリに…会いたい。

37話 足音 2005.07

病院の庭には、歩行器を使い必死に歩く練習をする悟の姿。
それを病室から優しいまなざしで見守る佐知子。

佐知子の回想・心の声

17年前 あなたをこんな目にあわせた犯人を心の底から憎んだ
けれど、それでもあなたが生きている事に感謝した。

何気なく聞いていたあなたの足音だったけど
長い長い時を経て 今日聞こえてkるあなたの足音が教えてくれた
「何気ない日常」こそが「宝物」なのだと。

この街に来てもう何度目の夏を迎えただろう?
病院 自宅 職場をどれほど行き来しただろう?

悟が「眠ってしまった」事で「ひとりぼっち」になったのだっと
実感する自分が居た。
悟を失ってから目に映る景色が色褪せた。

「目覚める可能性は極めて低い」と医者は言い
その言葉通りに「目覚める気配」すら感じられない日々。

悲しみ 恐怖 絶望…負の感情が自分の心に満ちて来る
・・・それでも

「悟は必ず目を覚ます」

その「希望」が負の感情を上回った。

君が初めて病院の庭に出た日…
再び外気に触れ日の光を浴びるその姿は…

力強く

神々しく

この目に映った

正直  シビれた

看護婦に車椅子を押してもらい庭に出た悟。
それを陰から、じっと見つめているのは
八代学(西園学)

赤文字は、八代の心の声

八代の心の声・思い。

この感覚だ…
これを僕は待ち望んでいた。
悟・・・過去 僕が唯一殺す事が出来ないかった君だけが
「それ」を与えてくれた。

「歓喜」と「戦慄」だ。

君が今日「生きている事」に感謝する。
君を「スパイス」と呼ぶよ。

病院内・階段

悟とケンヤ

ケンヤ「二重の記憶か…」
「悟が眠らなかった方の記憶では、雛月とヒロミ
あと、彩ちゃんが殺されてる…と」

悟「凄く…リアルな記憶なんだ」

ケンヤ「その記憶に関して俺なりの見解はあるけど
結論から言うと、お前の想像力が産んだ長い夢だろ思う」

「当時お前は確実に“成功”を収めたんだ けど
最後の最後敗北を喫した記憶が途絶えた」

「その敗北の想いが強過ぎて事件に関わる事の無かった人生を
夢の中に創り出したんじゃないかな?」

「お母さんがやってた、読み聞かせや音楽鑑賞も
外部からの刺激として影響したと思う」

ケンヤ「悟 真犯人の事…何も思い出せないか?」

悟「僕しかしらない事件直後の事も思い出せない…
正直 男か女かさえも…ケンヤの方は当りをつけてる奴とか
居ないの?」

ケンヤ「いるさ でも悟には教えないよ
本当の答えを持っている悟に、間違った記憶の補正が入る
可能性もあるから 待つよ」

ケンヤ「ところでさ」
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19話~20話に、こんなシーンが
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大人の心を持っている(リバイバルしている)悟にたいして
ケンヤは「お前は誰だ?俺にはさ、悟が別人になった…
いや 別の人格が加わったみたいに急に変わって見えたんだ」

と言っていました。

病院の庭

木陰に座り話をしている悟と久美。

それを見ているのは八代

思い出す… 君の笑顔

泣き顔

怒りの顔…

君がその足で立って歩き出すのを心待ちにしていたよ。

突然降り出す雨。

「傘取って来るね」と、走り出す久美。

行く手を阻む八代

「君 これ使いなさい」と久美に傘を差し出す八代。

八代の心の声

悟…君が目覚めたと同時に 僕の中に閉じ込められていた
「ある衝動」も目覚めたよ。

「あのね あそこの人が貸してくれたの」と悟に駆け寄り
傘を差しかけ、指を指すが…そこにはもう八代の姿はない。

38話 2005.08

悟の思い・心の声

足りない「何か」を埋めていくのが人生だ。

・・・これは誰の言葉だっただろう?
今の僕にはしっくりくる言葉だ。

僕の背中を押してくれた様々な言葉…
僕はそこから学び助けられた
「僕」という人間が形成されて
「成功」して「失敗」した。

失敗から学んだ事は何だ…?
・・・忘れた。

僕の失敗の後を受けるようにケンヤ(と澤田氏)は
僕の事件の犯人を十数年間追っている。
いや「連続誘拐殺人事件」の犯人を・・・か

そのケンヤが「待つよ」と言った。

期待に応えたい。
僕もこのままでは終われない。
目覚めた万歳では終われない。

「続きがあるなら俺も連れて行ってくれ」

昔…ケンヤにそう言われた事があるような気がする。

もちろんだ 必ず連れて行ってやる。

僕だけの記憶を 必ず取り戻す。

悟の病室

佐知子が作ったカレーライスを食べる
悟、久美、悟の主治医・北村先生

久美「キャンプとか行きたいよ
外で遊べるようになって初めての夏休みだもん」
(この久美の言葉が、八代にある計画を立てさせる…)

リハビリテーション室

器具を使い歩行練習をする悟。

その器具には『市議会経済企画委員会 寄与』の文字

病院の前、医師と会話しているのは西園学(八代)

医師「先生なら市長選でも参院選でも勝てると思いますが…」

西園「この街でいいんだ 僕の野心は別の所にある」

病院を後にした西園(八代)は、駅の化粧室で着替えて
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ある場所へ…
(これも後に判明するが、向かった先は澤田の事務所…)

事務所

ケンヤと澤田 二人が事務所に入ると
貼られていた女の子の写真が一枚落ちている。

不思議に思い部屋を見回すケンヤ
「どうした小林少年」という澤田の問いに
「いえ 別に…」と答えていたケンヤだったが
この時、ケンヤはある事に気づく
(これについては 8巻)

病室 一人でベッドに座っている悟。

アイリに会って 記憶の断片が見えた。
つなぎたい 過去の記憶とはどうつながっている?

どうすれば もう一度愛梨に会える?

お母さんがくれた携帯…
見覚えがあるし 使い方も判る。
・・・きっと「以前」にも持っていた。

携帯を手に取り目を閉じる悟。
頭にはある携帯番号が浮かぶ…

頭に浮かんだこの携帯番号は…たぶんアイリのだ…
きっと かければつながる。

かけるか…? 何て話す?僕の事覚えてる?
会いたい 何故?
この番号を知ってるのは何故?

突然ドアが開き、佐知子が入ってくる
「悟…あんたに手紙が来てたから持って来たよ」

白鳥からの手紙

悟君。君が目覚めたと小林(賢也)君から電話をもらって
本当に嬉しかったよ。
(中略)
君が眠ってしまった時は辛くて 本当に悲しかった。
小林君から君が僕に「事件」の容疑がかからないように
してくれていた事を聞いて 尚更悲しかった。

悟君。君の勇気に感謝する。
(中略)
その後いろいろあって家の仕事を畳んで
僕は8年程東南アジアにある日本の大手食品会社の工場で
働いていたんだ。
日本に戻ったのは今年の頭だよ。
そして 今また白鳥食品を始めたんだ。

現地で結婚した妻との間に生まれた子が
小学校に上がるのを機に、僕も一歩前に踏み出す事にしたんだ。

悟君は僕を「ユウキさん」って呼んでくれたね。
「勇気」は大好きな言葉だったから とても嬉しかったのを
覚えているよ。
(中略)
君がくれた「勇気」に心から感謝する。

P.S 今の仕事が落ち着いたら必ず君に会いに行くよ。
家族みんなで。

ユウキさん…
昔も今も 勇気をもらっているのは僕の方だ。

頭に浮かんだアイリの携帯番号を書き写したメモを
握りつぶす悟。

会いに行こう 自分の足で

どこへ向かうか…?

きっと僕の記憶が知っている。
僕の足が連れて行ってくれる。

今の僕にとって「現在」はまだ 始まりの地点にも達していない

進むんだ 前へ どれが僕の勇気…

そうだよね ユウキさん

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